HACCPを導入することで得られるメリット

HACCPが義務化されて約2年、既に導入しているお店や会社は多いわけですが、これから食品業界に参入する場合も導入をしなければなりません。義務化と聞くと強制的なイメージが強いのですが、なぜ取り組まなければならないのかその本質を理解することが重要です。従来通りのやり方では異物混入をゼロにできない、食中毒のリスクも変わりません。しかし、義務化が行われてこの衛生管理手法を取り入れたことで今まで起こると考えられていたリスクを限りなくゼロに近づけることができるようになります。

食品を買うのは消費者、お店で料理を食べるのも消費者ですから、HACCPは消費者を守る目的であり食料品業界全体で取り入れなければならないことが明確です。大手の食品工場と従業員が数名程度の小さな会社、この二つがそれぞれ同じような衛生管理をすることは不可能です。その理由は規模が異なるだけでなく、利用する設備などにも違いがあるからです。この食品衛生管理システムは、大規模事業者・と畜場・食鳥処理場は、HACCPに基づく衛生管理を行う、これ以外の小規模な事業者はHACCPの考え方を取り入れた衛生管理を行います。

規模ごとにやり方が異なるので、大手の会社と同じようなことをせずに済みますし、自社にあった計画を立てて記録監視を続ければ良いわけです。手引き書があるので、それを参考にして取り組めば決して難しいことではないですし、作業効率が悪くなるなど仕事への支障をきたすことはない、何よりも消費者からの信頼が得られるメリットは大きいといえましょう。